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PRODUCTS製品紹介

ステンレスの熱間型鍛造部品

尾崎鐵工の鍛造の特長はステンレスです。現在では生産全体の3割を誇り、業界屈指の割合です。
錆びないステンレスはガス・排気など流体関連の重要な配管の継ぎ手として重用されることもあり、高い精度が求められます。一方でステンレスは加工が難しい曲者です。粘度も硬度も高く、鉄鍛造より大きな荷重がかかり金型の摩耗も激しくなります。また、温度管理も難しく、傷も付きやすいために製品の精度管理にも神経を使います。こうした理由から生産ロットも小さくなってしまうので一般的に鍛造では敬遠されがちです。
しかし、尾崎鐵工は早くからこのステンレス鍛造の技術を磨きつづけてきました。支えてくださったのはお客さまの声です。さまざまなご要望へ全力でお応えするうちに、今では「ステンレスの尾崎鐵工」と呼ばれるまでになり、口コミで聞いたと全国からお声が掛かるようになりました。

鉄の熱間型鍛造部品

鉄鍛造は、強度の高さと加工のバランスがよく、さまざまな機械設備の部品に用いられます。特に、高圧と衝撃に強い熱間型鍛造部品は、土木建築から工業生産物、機械や自動車、造船、建機、発電所関連部品や各種プラントの配管部品など、あらゆる分野で用いられます。
ボルト・ナットなど50g程度の小さな部品から、35kgにもなる巨大プラントの配管部品まで、尾崎鐵工の鍛造品は社会のあらゆる躯体を支えています。
また、尾崎鐵工では、製図から金型製作、鍛造、検査、機械加工まで全ての工程を自社内で一元的に管理しています。各部門の職人の高い技術と連携により、試作品から小ロット多品種のシリーズもの、数週間の短納期品など、お客さまのあらゆるニーズに対応した鍛造品を製作いたします。

製品としてそのまま出荷も可能な機械加工

熱間型鍛造の部品を最終的な製品にするための穴あけや削り出しなどの加工を行う機械加工にも力を入れております。
工業用ファスナー部品(締め具)や歯車など、精緻な削り出し加工が必要な製品は、お客さまからのご要望で最終仕上げまでを自社内で一括して行うことが可能です。精度の高いNC加工や、精密な研磨加工など、製品としてそのまま出荷できる高い品質です。
金型の設計から最終的な製品まで一貫して自社内で管理するため、お客さまのご要望や急な仕様変更にも柔軟に対応。お客さまのご要望がイメージどおりに立体となって立ち上がる喜びをご提供できるよう日々精進しています。機械加工済の製品はお客さまからの人気も高く、設備を増設し対応しています。

ABOUT TANZO型鍛造とは

鍛造について

鍛造は、金属をたたいて圧力を加え成型する塑性加工法です。古くは日本刀や火縄銃の製造にも用いられました。金属加工にはこのほかに鋳造と切削という加工法もあります。鋳造は、金属を溶かして液状にしたものを型に流し込みます。切削は、工具を使って金属を削り取って形を作ります。
鍛造のたたき方には「自由鍛造」と「型鍛造」があります。自由鍛造は金属を台の上に乗せ、たたいて成形します。型鍛造は製品の形になった金型で金属を挟み込み、圧着して形を作ります。型鍛造の方が多くの製品を安定した精度で作ることができます。
鍛造を温度でみると、「冷間」「温間」「熱間」の3種類があります。冷間は常温、温間は600℃~850℃に加熱、熱間は1,000℃~1,200℃で加熱します。温度が高いほど自由に成型しやすくなります。

鍛造品の特長

鍛造品の一番の特長は強度にあります。鍛造では、圧着によって金属の結晶が整ってメタルフローと呼ばれる年輪のような縞ができて粘り強さが出ます。一方鋳造では、内部に気泡ができたり、冷やしたときに力が掛かったりします。また、切削でも、金属の組織が切断されてしまうため強度が下がります。
尾崎鐵工では、熱間型鍛造を採用し、品質と加工の安定性を最大限にする技術を向上させています。
熱間型鍛造には、次のようなメリットがあります。

  • 最終段階に近い形状で成形されるため、切削加工を最小限に抑えられる。
  • 複雑な形状のものが量産でき、寸法のバラツキが少ない。
  • 組織が緻密になりメタルフローが得られ、強度など機械的性質のバラツキが少ない。
ハンマ鍛造とプレス鍛造

熱間型鍛造では、製品の形を彫刻した上下一組の金型を取付けて真っ赤になるまで加熱した金属を金型の間に挟んで圧力を加えることで加工していきます。寸法精度が高く、量産や複雑な形状の加工を効率よく行うことができます。
このときの圧力の加え方には、ハンマ鍛造とプレス鍛造があります。
ハンマ鍛造は、エアースタンプハンマという機械を使います。金型の中に金属を置いた後にコンプレッサーからの圧縮空気を利用してシリンダーからピストンに連結されたラム(上型)を上下してたたいて成型します。ペダル操作によってたたく力を調節できるため、複雑な形状でも精度良く仕上がり、小ロットの製品でも柔軟に対応できます。
プレス鍛造は加圧力が一定のため、自動化に最適で大量生産には向きますが少量多品種には適しません。